【futures】ELEVON FIN by 小川直久プロ
小川直久プロからもELEVON のインプレッションが届きましたので紹介させていただきます。
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いま話題のELEVON FINS 。
最初の見た目は、この奇抜なルックスなので、まず重く引きずったり、ひっかかったりという感じがあるのでは?という先入観がありました。たぶん、皆さんもそう感じる人も多いと思います。
でも実際にライディングすると、それは全く逆の印象でテールエリアにリフト感あり、テールやフィンの重さは全くと言っていいほど感じませんでした。自分のコンディションやその日の海の状況もあるけれど、普段とはぜんぜん違ったフィーリングを感じました。フルカーボン製のフィンなので、もちろんフィン自体が軽いというのもあるでしょう。
率直な感想はスピードに乗った疾走感がある事、そしてフィン先端のホールド性、すなわちスラッシュした時のキープされる独特な感じとかがノーマルフォイルのフィンには無く、このフィンの独特のデュアルティップの存在感がライディング中に何度も気づきました。
多分、ここがこのフィンの最大のメリットなんでしょうね。
今回はオンショアのチョッピー気味のハラ~ムネサイズのコンディションにて、YU シェイプ5’2” ミニボードでクアッドのセッティングでテストライド。バックフィンは普段から愛用しているYU デザインのクアッドフィンのリアトレイラーを組み合わせてみました。余談ですがこのYU クアッドフィン、今のところ通常の販売はしていませんが、近い将来FUTURES からグローバルラインとして世界的に発売する予定になっているようです。
ELEVON FINの特徴として、フローターでもアプローチに高さが出て、スープの上をスピードに乗ったままフロートして流れるように滑れ、距離も伸びる感覚があった。ボトムターンの時は、普段よりもボードが寝やすい感じはあったけど、バーティカルにリッピングしても、いつもと変わらないアプローチ&リリースができる。スラッシュやロールインで、フィンを抜いたターンをしても、ノーマルフィンであればスピンアウトしそうなギリギリのイメージまでテールをスライドさせても、デュアルティップの効果によるホールド感でボードをキープできるシチュエーションが何度もありました。
オンショア&スモールコンディションでのテストだけでしたが、今回テストライドしたようなミニボードとの相性が素晴らしく、とても楽しくサーフィンすることができました。流れるようなフロート感やスピード、タイトな感覚を求める人には、ベストなフィンだと思います。
このELEVON FINは開発までに7年間もの時間を費やしたみたいですけど、ただ単に見た目だけではなく、しっかりと理論的に研究してから作られたフィンだと実感しました。
ホント、最近のフィンテクノロジーってすごいですね。技術力の進歩を感じます。僕がサーフィンを始めた頃には、こんなフィンが世の中に出るなんて想像できませんでしたよ。
次回はもっと決まったコンディションでのインプレッションをしてみようと思います。
それでは!
ELEVON FIN インプレッション by 小川直久